作る前に読んで欲しいデザイン術最新記事

LINEのロゴ色に店舗のチラシやバナーデザインを合わせるべき?

メルマガ読者でもあるデザイナーのHさんからデザインのお悩みをいただきました。それにお答えする形式で今回はお届けします。

そのお悩みとは、Hさんのお客様である花屋からの依頼で、「LINEで花の注文を受けつけています」というお知らせのチラシやバナーのデザインを作る際に、LINEのロゴカラーにパンチがありすぎるため、女性向けのデザインにするにはどうすればよいかというもの。

LINEのロゴカラーは、

・他の色と合わせづらい
・入れたい写真とまったく合わない
・イラストと合わせづらい
・LINEのロゴカラーを使わなければ、LINEを使ったサービスだと分かりにくい

たしかに、LINEのロゴの明るいグリーンは大きく使ってしまうと、花などの写真とは合いにくいでしょう。

その花屋の細かな要望や状況は分かりませんが、思いつくアイデアを2つ挙げましょう。

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LINEのロゴの色をアクセントカラーとして使う案
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全体をLINEのロゴ色に引っ張られるのではなく、メインカラーは女性らしい色をしっかり使い、ポイント部分にアクセントとして使います。

よって、ロゴもそれほど大きくなくてもよいでしょう。

LINEのロゴ色をアクセントに

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真っ二つに分割する案
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テイストが違うなら、あえて、その違いを大胆に見せるために、LINEと花屋を真っ二つに分割するのです。

LINEのロゴ色をアクセントに

上の画像は縦に分割していますが、LINEとコラボや対決してるみたいな
印象になるかもしれません。

横でも斜めでも、3分の2分割でも、やりやすい方向でよいでしょう。

Hさんの細かな状況は分かりませんが、おおまかに2つの案をご提案しました。

今回は「LINEでの注文サービスを始めました」というお知らせですが、花屋のサービスなので、店の雰囲気を出すことが大事です。

LINEのロゴに引っ張られすぎないように、デザインするのがポイントでしょう。

HAT TOOL DESIGNでは、「デザイン添削」を行っているので、ぜひご利用ください。

 

お客様だけでなく、社内にも影響を与える販促物

今回は、デザインの技というよりも心掛けの話です。

独学でデザインを始めた人は意外と気づかないことがあるので、デザインは誰のためのものかという話に関連して紹介しようと思います。

先日、福祉施設の案内リーフレットを作成したお客様から「スタッフの皆も自分たちの施設のイメージがデザインとして現れることで、モチベーションが上がっているようです。ありがとうございました」という嬉しいメールをいただきました。

このリーフレットはどこの高齢者施設がいいのかを迷っているご高齢の方と一緒に暮らすご家族の方をターゲットにしているのですが、配布する前にすでに、施設のスタッフのモチベーションが上がっているとは、おもしろいものです。

販促物はお客様だけでなく、社内のスタッフにも影響を与えることができるのです。

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目が覚めた師匠からの言葉
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私がデザイナーの修行時代、大きめの演劇のポスターを作っている時に、師匠から「このポスターは舞台を観るお客様に見てもらうだけではなく、演者、そしてスタッフも見る。デザインがよければ、“よし、頑張ろう”と一人ひとりがやる気も出るだろうし、“かっこいい舞台に出るんだ!作っているんだ!”という誇りも、きっと生まれるだろう。舞台を作り上げる全員のモチベーションを上げる役割をポスターのデザインが担うこと。だからこそ、絶対に手なんか抜いちゃいけないしきちんとしたものを作らなければならない」と言われました。

その頃、やる作業があまりに多く、クタクタになり、デザインを考えることにしんどさを抱えていました。

それまで、デザインは主役を引き立てる脇役のようなイメージを持っていましたが、師匠の言葉を聞いて「デザインは人を引っ張る力を持つリーダーのような存在である」
ということを教わり、背筋が伸びて、腹にぐっと力が入ったことを思い出します。

今でも師匠からの言葉は私の中に刻み込まれているのですが、何十年も経って、今回、お客様からいただいた感想が刻み込んでいる言葉通りで嬉しくなりました。

 

素人っぽく見えるデザインの原因はフォントを気にしないから

飲食店を営むお得意様から、「Youtubeやブログできれいなメニューの作り方を自分で調べてランチメニュー作ったのでデザインのアドバイスが欲しい」と連絡がありました。

PDFでデザインを送ってもらったのですが、ぱっと見には、色使いもドギツさや違和感もなく、レイアウトもしっかりグリッドに沿って余白も取ってあり、よくできていると思ったのも束の間、気になるところが目につき出しました。



最も気になったのが、メニュー名の文字がすべて、縦横の比率が変わってしまい、長体(縦長)がかかっていること。



メニュー名の字数が多いので1行に収まりきらないため、仕方がないだろうと考えがちですが、これはNG。



フォントとは、フォントデザイナーというデザインのプロ中のプロの職人デザイナーが何年もの歳月をかけて、読みやすさと最も美しいプロポーションを考えて作っているので、このプロポーションを崩しては本末転倒なのです。

一気に素人っぽくなります。



文字数が多ければ、2行にしたり、文字のサイズに大小つけるなど工夫して、きちんと文字を組まなければいけません。

それでも、ごく稀に、決められた範囲内に文字を収めなければならない時は仕方なく長体をかけますが、それ以外はフォントが最も美しい状態の「正体」で文字組をしましょう。



次に気になったのが、イラストの縦横比がおかしいこと。



イラストの縦横比を変えたくなる原因は、余白があると不安になってしまい、隙間を埋めたくなるからです。



その解決策として、イラストを縦か横に引き伸ばすのが一番手っ取り早いのですが、それが罠。

一気に素人っぽくなるので写真やイラストは縦横比を変えるのは絶対にやめましょう。



また、文字を角丸四角で囲みますが、その際、角丸の比率変更もやってはいけません。



これはワードなどで作られる役所のチラシでよく見かけます。



何度も拡大縮小しているとうっかり歪んでしまうことがあるので、気をつけなければいけません。

角丸四角囲み

いくら余白、整列などのレイアウトがきちんとされていて、色味に違和感がなくても、縦横比率がおかしい、即ち、縦横の比率が変わってしまうと、一気に素人っぽいデザインに見えてしまいます。



今回、ご相談いただいたお得意様には、フォントの長体、写真やイラストの縦横比、角丸の縦横比について指摘しましたが、細かなところなので、最終的に修正されているかは分かりません。



ただ、このような細かな箇所をすべて整えることで全体が見違えるように引き締まって見えてくるのです。



こういう詰めが、本当は大事なのです。

 

 

 

 

 

 

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