作る前に読んで欲しいデザイン術最新記事

木を見て、森も見るのがデザイナー 〜その126(1)〜

デザイナーとして、先方の要望をどこまで受け入れるべきか悩んでいます。

デザインをあまり知らない方が陥りがちなのが、「あれもこれも目立たせたい」 と思ってしまうことです。

 

先日、お客さま(Aさん)のチラシを作成していたときのことです。 

 

Aさんのチラシは、ベースの色が暖色系の温かくほっこりした色合いで、書体は主に丸ゴシックでまとめています。 

 

Aさんは「この部分が目立たないのではないか」と心配して、 目立つような工夫をこちらに提案してこられます。 

 

例えば、「小見出しをもっと目立たせたい! 」「料金をもっと目立たせたい! 」「営業時間をもっと目立たせたい! 」などです。 

さらに言えば、目立たせるために、「赤や青や緑にしてはどうか? 」「POP書体はどうか?」などと具体的に指示してこられます。 

 

デザイナーの皆さんには、このような経験はあるのではないでしょうか? 

このとき、皆さんはどのように対応していますか?

<その126 つづく>

 

印象の異なる角丸サイズ 〜その125(2)〜

角丸サイズの囲み枠の注意点は何でしょうか?

 

角丸サイズが与える印象の違いを前回、紹介しました。

角丸サイズ

与える印象とは別に、Bの方は角丸サイズが大きいので、中に挿入する文章の行間を狭くして行幅を調整しています。 

 

大きなサイズの角丸の囲み枠の場合、 その中に文章を挿入する時は文字組みを調整しないと四隅の空間が詰まってしまうので雑に見えてしまいます。 

角丸サイズ

調整したものとしなかったものを見比べると、 調整しなかった方は四隅が詰まっているせいで、窮屈に見えます。 

 

細かな点ですが、これらのことを一つひとつキチンと調整していくことで全体がカチっとしたデザインになるのです。 

 

印象の異なる角丸サイズ 〜その125(1)〜

角を丸くすると、印象はどのように変化するのでしょうか?

私がデザインする際、やわらかい雰囲気に仕上げたい場合は 「角丸」を使います。 

角丸サイズ

AとBを比べた時、 Bの方がやわらかな雰囲気を感じると思います。 

 

この角丸のサイズは、大きすぎると“ダサい”印象になると思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

角丸サイズ

上記は、角丸サイズの違う AとBの囲み枠があります。 

 

AとBを見比べると、 Aの方が、かっちりして大人っぽく見えるかと思います。 

 

Bの方は“ダサい”というよりも、“幼い”、“甘い”といったに印象が強いのではないでしょうか。

 

これらのことを踏まえると、 かわいらしい色合い(ビビットなカラーやパステルカラー) と組み合わせて、キッズ向けやファンシーやメルヘンな世界観を表現するのに合っていると思います。

<その125 つづく>

 

 

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