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見えなくなっていることを突く役割
デザイナーだからこそできるアドバイスって何ですか?
先日、女性専用の出張整体の開業に合わせて、ポスティング用のチラシを作成したいという女性整体師と打ち合わせをしました。
打ち合わせでは、ご本人の笑顔の顔写真は当然のこと、チラシの随所に人が写っている写真を散りばめたいと私から要望を出し、撮ってきていただくことにしました。
整体師は「そんなに写真が必要ですか?」とのことでしたが、よく考えると「出張整体」とはつまり、お客様のご自宅に出向いて整体を施す訳です。
お客様の自宅に入るということは、とてもプライベートな空間に入ることです。
とてもじゃないですが、見知らぬ人を自宅に入れることには抵抗があります。
まずは、ここが一つのハードルだと思います。
そして二つめのハードルが、女性同士でも知らない人に体を触らせるのは抵抗がある人が多いということです。
だからこそ、チラシに載っている整体師は実在していること、出張整体が実在しているサービスであることをまずは信じてもらうために、そして、安心してもらうために、整体師の顔と名前を出す必要があるのです。
また、「しっかり体に向き合った施術!」と書かれていても、どんな施術なのかわかりませんし、いかにもな宣伝文句と捉えられがちです。
それが本当のことならどのような施術なのか、それを裏付ける証拠写真を載せるのが一番です。
打ち合わせで整体師とお話をしていると、整体という職業に慣れてしまい、きっと、お客様の心のハードルの高さに気づかなくなってしまったのではないかと感じました。
もちろん、自分自身では気づきにくいものです。
依頼人の見えなくなっている点を突くのもデザイナーの重要な役割だと思っています。
飲食店のメニューはパウチとPP加工のどちらがよい? 〜その2〜
加工の違いはデザインにどう影響しますか?
パウチ加工やラミネート加工とPP加工の機能的な違いは前回、紹介しましたが、デザイン面での違いを今回は紹介します。
例えば、本やパンフレットであれば、高級感を演出するためにPP加工を施すことはよくあります。
さらに、PP加工はパウチ加工のような表面がツルツルテカテカの光沢PP加工だけでなく、つや消しのマットな質感もあるので、デザインの表現の範囲がぐっと広がります。
ただ、マットのPP加工は、光沢より少し値段が高いので要注意です。
ちなみに、HAT TOOL DESIGNではマットPP加工の方が高級感が出るので、人気です。
また、マットPP加工を要望される方は、デザインをする前からマットPPと決めている方がほとんどで、それだけデザインにこだわりがあるのだと思います。
本やパンフレットのように、メニューのデザインにもこだわるのであれば、PP加工がよいかもしれません。
飲食店のメニューはパウチとPP加工のどちらがよい? 〜その1〜
表面加工の違いがわかりません。
メニューを作成する際に、しばしば尋ねられるのが表面の加工で、透明な耳あり(パウチ・ラミネート加工)か耳なし(PP加工)のどっちがよいかということです。
この質問をいただくと、「そら来た!」と思ってしまいます。
ちなみにパウチ加工は、飲食店のメニューによく使われていますし、お店の商品POPでもよく見かけます。
一方、PP加工は飲食店のメニューでも使われていますが、よく見かけるのは本やパンフレットの表紙やカバーです。
どちらも汚れや破れ、水濡れを防ぎますが、耐久性はどちらかといえばパウチ加工の方が高いかと思われます。
PP加工は紙の端から水や油が染み込む場合があります。
もし、お客様がPP加工を選ばれたら一言付け加えた方がよいかもしれません。
<つづく>