初見が大事! 提案の話 ~その68~

デザインの第一印象はどれほどの影響力があるのでしょうか?

数名のデザイナーに私が制作を発注したとき、それぞれのデザイナーによって、デザインの提案の仕方が異なる事例を紹介します。

 

Aさんの場合、提案したデザインの方向性がお客さんと合致するかわからないので、初回はあえてあまり作り込まないデザインの提案を行い、要望を聞きながら修正を繰り返して進めていきます。

 

Bさんは、HAT  TOOL DESIGNが行っている構成案(デザインの設計図)をそのままデザインしたものを提案します。

 

Cさんは、その構成案を元にご自身でアレンジして、デザインを作り込んで提案します。

 

三人とも、三者三様の提案方法です。

私が一緒に仕事をしていて一番助かったのは、Cさんです。

 

逆に一番困ったのは、Aさんです。 

デザインの方向性が合っているかどうか不安な気持ちもわかります。しかし、あまり作り込んでいないデザイン案なので、BさんやCさんに比べ、完成度の低いものが、私の初見になってしまいます。

 

人の第一印象は3秒で決まるといわれていますが、Aさんの場合、理由はさておき、初見(パッと見)の第一印象が悪いのは否めません。

 

厳しいようですが、お客さんの立場として考えると、当然、このような印象を持ってしまいます。

 

第一印象がよいと、その人に対し信頼度や興味が増すといわれています。

 

提案の場合も同じこと。第一印象がよければ、信頼度が増し、自分の意見や話がスムーズに通ることが多くなります。

 

もちろん、HAT TOOL DESIGNでは、初回から完成に近い作り込んだデザインラフを提案するようにしています。

 

デザインの内容はもちろんですが、企画書や提案書を作成する際もしっかり表紙を作り、情報量が多ければ、目次も作ります。見栄えを整えるだけで、気づかいは見る人に伝わり、信頼度は増すと思います。

 

 

 

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