チラシの効果が上がる他なる理由

先日、チラシやポスターなどを制作したトンカツ店とお話しをしました。

「夢の週休2日制に変え、しっかり休んでいても、以前と変わらずに売り上げがある」とうれしいご報告をいただきました。

そうです。以前にもご紹介したことがある「2階に店舗があるトンカツ店」です。

飲食店は1階が有利と言われていますが、2階まで上がってもらうために、さまざまな工夫をこらしています。

・チラシをポスティング

・駅にポスター

・階段を上ってもらいやすくするために、1階に店の説明や豚のオブジェを設置

・階段を上がった2階の店の入り口にポスターを設置

・ホームページの更新

・facebookやインスタなどSNSにアップ・メルマガの配信

・グーグルマイビジネスの口コミの返信

その他、地元イベントにこまめに出店するなど、あらゆる取り組みをしています。

チラシの効果が上がったのは、露出度を高め、なおかつ、情報をしっかり提供している総合的な結果だと思いました。

例えば

・チラシをポスティングしたからお客様が来る

・インスタをやってるから口コミで広がる

・グーグルマイビジネスをやっているからネット検索に強い

など、どれか一つだけの効果でお客さんが来店したわけではないのです。

以前、HAT TOOL DESIGNにこんなことを言って来たお客様がいました。薬用シャンプーの製造と販売業の方で、シャンプーのチラシを私が作りました。

そのシャンプーは1本6,000円、トリートメントは7,500円という高額商品です。

通販サイトもありますが、別のWEB制作会社が作成したものです。サイトにはお客様の声は掲載されておらず、フリー素材であろう女性のイメージ写真を載せ、商品の品質のよさを専門用語ばかりで説明するなど、魅力的とは言い難い通販サイトでした。

半年ほど経ってから、「チラシの効果があまり出ていない。キャッチコピーが悪いと思うので変えて欲しい」と依頼が来ました。

チラシをどのように配布したかを尋ねると、同窓会名簿に掲載されていた同級生100名ほどにDMを送付したとのことでした。

「チラシだけを修正して効果が出るわけではないと思います」と、はっきりお話させていただきました。

このお客様は極端の例ですが、チラシを作ったとしても、その配り方やホームページの出来栄え、商品の値段など、あらゆる要素で反応がないことがあるのです。

デザイナー仲間との会話で、「集客を目的とした販促物のデザインは効果がなかった時にどうしようかと思う」とよく聞きます。

しかし、今はちょっとしたことでもスマホで調べる時代です。

チラシを配ったところで、このお客様の商品のように高額で聞いたことがないシャンプーであればなおさら、ホームページなどで確認されることが予想されます

ホームページにも充実した情報が載っていなければ、集客には結びつきません。

お客様の認識によっても、チラシの効果の有無に差が出てくるのです。

 

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