会いたい人に会いたい時に会う大切さ
こんにちは、女性デザイナーの松田です。
私が中学生のときに友だちに進められて読んだ
ヤングマガジンに連載されていた小林じんこ先生の『風呂上がりの夜空に』という
マンガがとっても大好きで高校生、大学生になってもよく読み返していました。
あまり知っている人はいないのですが、
社会人になって出会った夫がそのマンガを実家から持って
上京していたことにびっくりしたものです。
とっても遅筆なじんこ先生は、そのあとは作品は数えるほどしかありません。
そして、それから何十年経った2018年、偶然見かけたツイッターで
じんこ先生の生まれ故郷の茨城県土浦で個展をやると情報を目にして
東京から飛んでいきました。1回目はギャラリーにおられなかったので
日を改めて再度いくといらっしゃり、黄ばんだ単行本に似顔絵とサインを描いて
握手をしていただき本当に涙が出そうなほど感動しました。
それから昨年の暮れに、吉祥寺で『小林じんこ展』があると聞きつけ
見に行きました。先生は在廊はしておられず。
しかし私が中学生の頃に読んでいた
マンガの手書き原稿が額に入れられて展示してあるのを見ると、
ひとつひとつ手で描いたとは思えないほど美しく、
若いじんこ先生が描いた線が活き活きとしていて、
1枚の原稿から若い才能や情熱がひしひしと伝わってきました。
で、昨日、朝、テレビを見ているとこの熱さで土浦市の蓮根が
例年の1.5倍の大きさだというニュースを見て、
「あ、じんこ先生どうしてるのかな」とX を見ると
3ヶ月前に亡くなられたと親族の方からの投稿…夫と二人で絶句。
なんとも悲しい朝でした。
6年前、2回目、再び土浦まで行くことを迷ったのですが、
「でも絶対会いたい!今度は会える!」と思って行ったらお会いできて
描いてもらったのが、写真のサインです。
しかし、こんなに早くいらっしゃらなくなるとは…
その頃は思いもしませんでした。
会いたい時に会いたい人に会うこと。
改めて本当に大事だなと思いました。
じんこ先生、安らかに。ありがとうございました。
2025年09月17日ひとりごと