デザインが上達したい!と思ったら良いデザインに浸かるべし

こんにちは、女性デザイナーの松田です。

 

自宅にはデザイン書がかなりたくさんあって、

見なくなったものをコツコツアマゾンで売っていますが

間に合いません。よくもまぁ、これだけ集めたもんです…

 

集中的にデザイン書を買い出したのは20年前。

東京に上京してからです。

まだ駆け出しだったのでお金がなかったのですが、

それでも毎月2万円分のデザイン書を買うということを決めて

他の人がなんと言おうとも自分が「いい!」と思うデザイン書を

毎週末本屋さんに通って漁っていました。

 

なかには「このページだけが欲しい」という本もありましたが、

それでもそのページのために思い切って1冊買います。

買ったからには、元を取ろうと思って隅々まで眺めるので

他のデザインも頭の中にインプットされていくんですね。

 

その一方で、「なんじゃこりゃ騙された」というハズレものも

 

いっぱい買ってしまっていますが、

仕方ありません。次の良い本にめぐり逢うために買い続けたのでした。

 

本屋さんだけでなく映画や美術展、お芝居に行けば

絶対パンフレットは買いますし、

 

今のようにインターネットが発達してなくて

ピンタレストのように無料でいいデザインなんて転がっていないので、

カフェやクラブ、ギャラリーに置いてある無料のフライヤーを取りに

休みの日には街に出て面白そうなデザインがあるところに行きます。

年々、部屋はデザイン書やフライヤーなどで溢れかえったのでした(笑)

 

ということで、私自身、デザインを上達しようと思ったときは

手当たり次第、自分の直感にしたがって「良いデザイン」と思ったものを

片っ端から手に入れて眺めました。

 

実際月に2万円のデザイン書を買うと決めていても

毎月毎月、自分が良いと思う本はそんなたくさん見つかりませんし、

3年ほど経てばずいぶん、目が肥えてきます。

なによりも「いいデザインを探す」ということが

自分に習慣として身についてくるのがすごく良かったです。

 

大事なことは「お風呂のようにリアルに浸かる」

「そのために行動する」ということが大事なのかなと思います。

 

お金もないくせに無駄なお金や時間をいっぱい使いましたが

その時の投資が今に繋がっていると思います。

 

美大を卒業してから買い始めたSTUDIO VOICEというカルチャー雑誌。↓

自宅に山ほどあります。

 

top-main

 

当時流行った人たちの対談やインタビューが載っているのですが、

なんせデザインが優先すぎて文字が読みにくい。

でも有名なグラフィックデザイナーがデザインしているので

文字組みなど、押さえるところはきっちりして、やっぱり上手いんです。

 

この雑誌はかっこいいから買うけど、読まずにデザインを眺めるばかり。

それでもよくデザインをマネしました。

これが5、600円で本屋さんに普通に売ってたのは雑誌が売れてた証拠ですね。

今見てもデザインが古さを感じないのは、すごいです。

ヤフオクとかで2〜300円で古本が売っているので、興味があれば手に入れてみてください。