色を消して色を生む

こんにちは、女性デザイナーの松田です。
 
今日お客さまから、今まで作ったチラシのPDFを送って欲しいと連絡がありました。
そのお客さまは2013年から季節ごとに折り込みチラシを作っているんですが
今までのチラシというと4期分です。
 
理由を尋ねると、新しく入ったスタッフを含めてみんなに
チラシを見せながら、どのように事業を伸ばしてきたか話すとのこと。
 
なるほど。そういう使い方もあるのですね。
 
4年前の初回のチラシと比べると、
今ではずいぶん内容がぎっしり濃くなってきています。
 
チラシを進化させていくには、
お客さまの企画力を持続させるのが、まずは大事なことです。
これがないと、チラシの内容は作り込みできませんからね。
 
あとデザイナーしても大事なことは、
お客さまの希望や思いを聞いて
それを汲み取って具体化することが
めちゃくちゃ大切だと思っています。
 
先日テレビを見ていると
京都のお茶屋さんの女将さんがおもてなしの極意を話していました。
その極意とは
「色を消して、色を生む」。
 
この極意はデザイナーとしても同じことだと思いました。
 
まずは、お客さまの話をすべて聞き、希望を知ること。
話す中でお客さま自身も気づいていない要望があるので
それを感じとること。これが色を消すこと。
 
色を生むのは、
それをデザインに入れ込むことではないかと思っています。
デザインは「気遣い」がとっても大事になってきますので
その気遣いをどれだけデザインに反映できるか。
 
お茶屋さんの女将の場合は、「おもてなし」ですが、
デザイナーの場合は、「デザイン」になってくるんですね。