デザイナーとディレクション業務

 

こんばんは。

女性デザイナーの松田です。

昨夜、東京では地震があって、
久しぶりの長く大きい揺れに、
思わず身構えました。
宮城、福島の方、大事ないですか?

東日本大震災から今年で10年。
揺れている間にいろいろな記憶が
よみがえりました。

10年前よりも、防災グッズはいろいろと
準備しているのですが
急に来ると、あれ?どこやったかなと
思ってしまいます。

余震も油断ならないとのことなので、
防災グッズを点検しておこうと思いました。

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デザイナーとディレクション業務

さて今回は、
『デザイナーとディレクション業務』
という内容をお届けします。

お客様から、
一本の電話がかかってきました。

焦った声で、
「ホームページをお願いしている会社から
いきなり完成しましたと言われて確認したら
全然良くなくて…
修正をどう言っていいかも分からず…
松田さん、相談にのってもらえますか?」
とのこと。

とりあえず、完成したという
問題のホームページを見ると
ん?これは構成案じゃないの?
まだまだ作り込みが必要で
まったくもって途中という
感じです。

デザインと言っても
ワードで作った書類のようで、
写真を貼って、
その下に文章が入っているだけ。

言うなれば
このメルマガのような
ページデザインです。

お客様曰く、
ワードで作ったようなサイト構成案が届いて、
「シンプルでいいですね」と言って
デザイン案を待ってたのですが
ちょっとして「完成しました」と言われて
このホームページを見せられたんです。

こんなホームページのデザインなら
私だってできますよ!
とのこと。

デザイナーにとっては
屈辱的な言葉です。

でもこれ、
デザイナーが悪いのではなく
おそらくディレクションが
うまくいっていません。

 

早い話、構成案として出したのに
「シンプルでいい」と言われたのを
「デザインがいい」と思い込んでしまった。

なので細部を詰めたデザイン案を出さずに
プログラマーを巻き込んでホームページを作り込んで
完成としてしまったのだと推測します。
(横着や手抜きではないことを祈りますが…)

作り手側としては「シンプルでいい」という
言葉事態は一瞬、「どういうこと?」と
惑わすような言葉ですが、

シンプルなデザインにも
幅広くいろんな方向性があるはずです。

お客様ともう少し
コミュニケーションがあれば
言葉の真意も汲み取れていたでしょう。

ちなみにこのホームページ制作会社は
ディレクター、アートディレクター、
デザイナー、プログラマーの
それぞれスタッフがいます。

お客様の窓口になっている
ディレクターがその他スタッフに
「これで進めましょう」と
指示を出したのでしょう。

とはいえ、
アートディレクターがいるなら
もっとデザインのクオリティを
しっかり管理しないといけませんが…

さておき、
このように分業で進めるプロジェクトにいる
デザイナーは、このような事態は
“あるある”だと思います。

窓口になるディレクターが
お客様の要望や真意を
きちんと理解していないことで、

修正が泥沼のようにあったり…
1から作り変えになったり…
デザイナーの作業が莫大に
増えることがあります。

またそれだけではなく、
お客様との信頼関係が無くなってしまい
仕事を失うこともよく聞く話しです。

だから、
このディレクターが提案したサイト構成案は
当初は「シンプルでいい」と感触が良かったものの
その後の対応で、お客様にとって
色んなところがダメに見えてきたのでしょう。

私が、一からお客様の話を聞きながら
構成案を作り直し、もう一度制作の指示を
出すことになってしまいました。

また、デザインはこの制作会社に
やってもらうつもりですが
きちんとしたものが上がってくるのか
一抹の不安はあります…

ディレクションを間違えると
デザインやアイデアの良し悪しは
関係なくなってしまいますし、
これまで作ったものも
無駄になってしまうことだってあります。

また、プロジェクトの大きさや
制作費の金額によっては
裁判沙汰になるなんてことも
耳にすることだってありますし…

襟を正してやっていかなければ
なりませんね。

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