ロゴを作成するときのサイズはどれくらいがいいか?現役デザイナーが教える失敗しないデータ作りのコツ

ロゴを作成するときのサイズはどれくらいがいい?プロが教える推奨サイズと注意点

これからロゴ作成を始めようと思ったのに、「アートボードのサイズはいくつに設定すればいいの?」と迷ってしまうことはありませんか?結論から言うと、基本はA3〜B3サイズ程度の「大きめ」で作成し、納品時にA4サイズに整えるのがベストです。ベクター(ai)データ(拡大しても劣化しないデータ)とはいえ、最初から小さく作ると細部の粗に気づけず、看板などの大判印刷で失敗するリスクがあるからです。

こんにちは、販促物女性デザイナーの松田です。デザイナー歴30年以上、累計2100件以上の制作実績を積み重ねてきた経験から、現場で本当に役立つロゴデータの作り方についてお話ししますね。

なぜロゴは「大きめサイズ」で作るべきなのか?

ロゴを作成する際、多くのデザイナーは「Adobe Illustrator(アドビ イラストレーター)」というソフトを使用します。このソフトで作成するデータは「ベクターデータ」と呼ばれ、つまり数学的な計算によって描画されているため、どんなに拡大・縮小しても画像がぼやけたり劣化したりしないという特徴があります。

「それならサイズは何でもいいのでは?」と思われがちですが、実は大きな落とし穴があるのです。私がA3〜B3サイズ(約30cm〜50cm)を目安に作成をおすすめする理由は以下の通りです。

  • 細部の作り込み: ズームした際に、パス(線の点と点)のわずかなズレや歪みに気づきやすくなります。
  • 大判利用への備え: 1mを超えるような看板に使用する場合、実寸に近いサイズで確認しないと全体のバランスが把握できません。
  • 画像ソフトとの連携: 私は手描き風の柔らかな質感を出すために、Photoshop(フォトショップ/ドットで構成される画像ソフト)を併用することがあります。この時、元のサイズが小さいとドット(画素)が粗くなり、思い通りの質感になりません。

小さいサイズでは見えない「データの粗」という落とし穴

イラストレーターは最大6400%(64倍)まで拡大表示が可能です。大きなサイズで作業をしていると、名刺サイズで見ていた時には決して気づかなかった「粗」が浮き彫りになります。

チェック項目よくある失敗(粗)の内容
パスの接合線と線がぴったりくっついておらず、隙間が開いている。
カクカクしている手書きをベジェ化したため手書きの自然なタッチが拡大するとカクカクして不自然。拡大してあらかじめ滑らかな曲線に修正しておく。
不要なアンカーポイント余計なパスの点が飛び出ていて、印刷時に角が立つ。

これらの小さなミスは、看板やタペストリーなど大きく印刷したとたんに「雑な印象」として目立ってしまいます。プロとして、どんなサイズでも耐えうる精密なデータを作るには、大きなキャンバスで細部を詰め切ることが不可欠なのです。

提案・納品時の適切なサイズと「視認性」の配慮

作成時は大きく作りますが、お客様への提案や最終的な納品用データは、扱いやすいA4サイズ(210mm×297mm)のアートボードに収まるように縮小して整理します。

名刺サイズでロゴが「潰れる」のを防ぐ工夫

ここでデザイナーとしての腕の見せ所があります。名刺やSNSのアイコンなど、ごく小さなサイズでロゴを使う場合、デザインが複雑すぎると印刷時に線が繋がって見えなくなる「潰れ」が発生します。

私は必要に応じて、「標準用」と「小サイズ用」の2種類のデータを作成することがあります。
「小サイズ用」は、ぱっと見のデザインは変えずに、以下のような調整を施します。

  • 複雑なディテールを単純化(簡略化)する。
  • 文字の太さをわずかに太くし、視認性(パッと見た時のわかりやすさ)を高める。
  • 線の間隔を広げて、インクが滲んでも潰れないようにする。

【デザイナーの裏話】ロゴデータを見れば「プロの仕事」がわかる

ときどき、お客様から他の方が作成されたロゴデータを引き継ぐことがありますが、そのデータを開いた瞬間に「前のデザイナーさんがどれだけ丁寧だったか」がわかってしまいます。

単に形があるだけでなく、色指定(CMYKや特色)が明記されたマニュアルが添えられていたり、レイヤーが整理されていたりするデータを見ると、「このロゴに負けない良いデザインを作らなくては」と背筋が伸びます。逆に、小さなサイズで適当に作られたデータは、印刷トラブルの原因になり、最終的にお客様のブランドイメージを損ねてしまうことにもなりかねません。

サイズを変えると「ロゴが雑に見える(パスがズレる、線がガタガタ)」といった悩みを避けるためにも、最初から大きなサイズで、きっちりと作り込むことがブランドの信頼に繋がるのです。

ここで紹介したコツはあくまで基本です。実際の制作では貴社の強みを引き出したロゴのデザインを作成します。女性デザイナーの松田が直接話をお伺いして、女性目線の細やかなデザインで、あなたの想いを形にします。

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