飲食店のメニューブックをデザインする前に

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【差がつくデザインの技】vol.33
『飲食店のメニューブックをデザインする前に』
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こんにちは。
女性デザイナーの松田です。

先日、新規オープンした焼肉丼屋さんなるものに
夫と行ってきました。
お店の雰囲気としては、
パッと食べてパッと出るような
気軽に入れる感じです。

入口の販売機で食券を買うのですが
そのメニューを見て選ぶのを躊躇しました。

そのメニューとは
「まずお肉を選んでください」と、
メニューで語りかけられます。

1)アメリカ牛丼:680円or野菜たっぷり880円
2)オージービーフハラミ丼:780円or野菜たっぷり980円
3)黒毛和牛カルビ丼:1200円or野菜たっぷり1400円

メニューの写真を見ても
どれも同じように見えます…

さらに、
セットメニューの追加料金や
トッピングメニューによって
注文システムのややこしさが倍増して

店員さんの説明を聞いても
ピンときませんでした。

メニューを選ぶときから
ややこしいし、よく分からないなー
という感じです。

結局、私は黒毛和牛丼、
夫はオージービーフ丼を注文。
両方のお肉の値段の差は420円。
食べ比べてみて、、、、
違いは正直よく分かりませんでした。。。
黙って出されたら、
どっちがどっちか恐らく分からないと思います。

残念ながら
私にとっては420円の差は期待するほど
ありませんでした。。。

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「美味しい」と判断する五感とプラス1とは?
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「美味しい」と判断する五感の割合は

視覚:80%
臭覚:10%
味覚:5%
聴覚&触覚:5%

と言われています。

さらに、
「美味しい」と判断する順番としては

1シチュエーション(脳で感じる)

2視覚(見て)

3臭覚(匂い)

4味覚(味わう)

「視覚」の前に感じる
「シチュエーション」というのがあります。

これは「楽しそう」だったり、
「居心地の良さ」「賑やかさ」「お得」などの
雰囲気を脳で感じるかということなんです。

肝心な口に入れて味わう「味覚」は
一番最後なんですね。

「美味しい」と判断する割合や順番を
当てはめてみると
先述の焼肉丼屋さんの場合、

メニューの違いの分かりにくさと
選びにくさによって
心にバリアが張ってしまいました。

それによって
シチュエーションが悪い方に想像してしまい
「美味しさ」が半減したのではないかな
と思います。

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メニューブックの設計図
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「美味しさ」は食べる前から
判断が始まっていることを考えれば
メニューブックのデザインには

例えば、
シチュエーションを考慮するのあれば

お店の楽しそうな雰囲気を出したり
料理の写真を出したりするなど
食べる前に目から味わってもらう
デザイン的な仕掛けが大事になってきます。

さらに、
メニューブックの構成は注文しやすさとも
関連してきます。

ハットツールで作成する際は

・お店がアピールする料理
・定番の料理
・単価が安い料理
・ドリンクなど追加注文が多いもの

などを優先順位をつけて
デザインする前に設計図のような
ものを事前に作成するんですね。

設計図を作成することによって
客観的な見方もできますので
前述の焼肉丼屋さんのような
注文のややこしさも
事前に察知できると思います。

パンフレットやチラシでは
デザインする前にこのような設計図を
作成するのですが
メニューブックも考え方は同じで
設計図が必要になってくるんです。

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