父の仕事

こんにちは、女性デザイナーの松田です。
 
母と妹が従姉妹の結婚式に出席するために
今週ハワイに行きます。
その際に着る母の着物を見せてもらいました。
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これ、祖母のために京友禅師だった父が描いた着物なんです。
父が描いた着物はあまり手元に残っているのはないのですが、
今回初めて見た着物です。
 
扇の中に、東海道五十三次をイメージした絵や、
地色もゴールドに染められていて実に華やか。
 
絵の色は私的に違和感がない色の組み合わせで
とてもしっくりくるんです。
また、キーカラーもうまく取り入れられていて、
そこに目線が留まります。
 
いろんな方の友禅を見ていると、どぎつい配色だったり、
ごちゃっとた散漫な配色ということもあるんです。
がしかし、
父が描く友禅の配色には違和感がないし、
色がいいなと思うのは
色を選ぶセンスを受け継いでいるのかなと思います。
 
何十年も前のものを着る。
母から娘へと受け継いだものを着るというのは
着物ならではです。
 
父が京友禅師だったのですが、私は着物のことは何にも知りません。
 
でもこのあいだから、ビジネスの勉強会で着物屋さんに行ったり、
今回のように父が描いた着物を見たりと
着物をもう少し知ってもいいかなと思うようになりました。
 
というか、おい、そろそろ勉強しろよ
と暗に言われているのかもしれませんね。