「ポップ」テイストの話

こんにちは、女性デザイナーの松田です。
 
今、みうらじゅんさんの
『ない仕事の作り方』という本を読んでいます。
 
デザイナーとしての考え方とも
共通する部分があって面白いです。
 
中でもなるほどと思ったのが、
みうらさんが言い出した「親孝行プレイ」。
 
「親孝行」をするのは面と向かってだと恥ずかしかったり
面倒くさかったりするものですが、
「プレイ」と思うと割り切れるというもの(笑)
 
「親孝行」というちょっと重い言葉を
「プレイ」をつけることでポップなイメージになって
とっつきやすくなるとのこと。
 
みうらじゅんさん曰く、

私が世間でマイナスとされているものを、
「ポップ」にみせることを意図してやってきている
ということがある。

とのこと。
 
仏像もみうらじゅんさんによって
「かっこいい」「色っぽい」と言われて
それまでの仏像の見方が変わったというのがあります。
分かりやすく身近になったのではないでしょうか。
 
現に仏像展を見に来るのは今までお年寄りばかりだったのが
若い女性が来るようになったんです。
 
 
「ポップ」というと
「軽い」「幼稚」「陳腐」「稚拙」というイメージがありますが
ポップにすることで「間口が広がり分かりやすくなる」という
大きなメリットがあるんですね。
 
そのように「間口を広げて分かりやすく」見せることが
デザイナーの役割でもあるんです。
 
改めて「ポップ」というのを見直しました。